8 bit Brewing Companyは、兄弟のクリスとジェフが共通の趣味であるホームブリューイングとゲームを通じて、地元に新たなコミュニティーを作ることを目的に立ち上げられました。

ブリュワリーの名前とコンセプトは、2人が幼少期に夢中になって遊んだ8ビット時代のゲーム。当時は様々なゲームやインターネットが登場し、世界が大きく変わり始めていた時代です。

クリスとジェフはこの8ビットのピクセルゲームのコンセプトを全面に出すことで、お客様と共感し一緒に楽しめるようなクールな空間が作れると考えました。

そんな彼らの想いが込められたブリュワリーのロゴは、80年代に一世を風靡した某ゲームの敵役をベースにデザインされています。8 bitではこのような象徴的な世代のドット絵モチーフをビールの表現に織り込んでおり、それぞれのビールに独自のアイコンが割り当てられています。

8 bit Brewing Companyの醸造を取り仕切るのは、Other Halfの元ヘッドブリュワーとして豊富な経験を持つダニエル・テローネス（Daniel Terrones）です。洗練された味わいのIPAや販売と同時に即完売となるサワーエールなど、8 bit Brewing Companyの主要レシピのほとんどを手掛けています。

ホームブリュワーだったダニエルは、本気でビールと向き合いたいという気持ちから、カリフォルニア州マリエータの人気ブリュワリーElectric Brewing Companyに入社。そこでアシスタントブリュワーを務めた後、醸造に関する知見を深めるために、シカゴにあるシーベル工科大学のワールドブリュワリーアカデミーの高度醸造理論プログラムに入学しました。

在学中にElectric Brewingの近所にある8 bit Brewing Companyのクリスから声がかかり、2017年からヘッドブリュワーとして8 bit Brewing Companyのビールの醸造に従事。彼の繊細で研ぎ澄まされた感覚を元に生み出されるクラフトビールは瞬く間に人気となり、地元のファンやビアギークの間で一躍有名になりました。

その後2020年に名門Other Halfからスカウトされ、オープンしたばかりのワシントンDCの醸造所のヘッドブリュワーを任されます。Other Halfで経験を積み醸造を軌道に乗せた後、2023年に慣れ親しんだ8 bit Brewing Companyへ戻り、現在もヘッドブリュワーを務めています。

8 bit Brewing Companyの直営パブの中には、8ビット時代のゲーム筐体から最新のアーケードゲームが所狭しと並び、出来立てのビールを飲みながらプレイすることが可能です。

また、ブリュワリーのあるテメキュラバレーはワインの産地としても知られ、現在では20軒ほどの優れたマイクロブルワリーが点在しています。

その中でも8 bitは高品質なビールはもちろんのこと、ガストロノミーを意識した本格的な料理が楽しめるのが特徴です。レストラン業界で豊富な経験を持つシェフを引き抜き、ブリュワリーで醸造する多種多様なスタイルのビールとペアリングできるフードを提供しています。

最高のビール、ゲーム、そして食事体験すべてが楽しめる8 bit Brewing Companyは連日多くの家族連れやビールファンで溢れかえり、テメキュラバレー内の新たなコミュニティーとなっています。